中古住宅の性能がもっとわかりやすくなります。
2017/09/12
住宅を購入するときに新築か中古か悩まれている方が多くいらっしゃいます。大きな買い物ですから、当然のことであります。
中古住宅は、不安(耐震性、不具合)汚い(水回り、内外装のリフォームが必要)わからない(新築時の情報、修繕履歴など)というイメージがあり、中々、購入に踏み切れないのが現実だと思います。しかし、ここにきて国の動きとして本格的に既存住宅(中古住宅)の流通を活性化させるために様々な制度を創設しております。来年度から中古住宅を仲介する場合には不動産業者に対し建物現況調査についての説明が制度化されることは、ご存じと思います。
他にも中古住宅の前述のような悪いイメージを払拭するような『安心R住宅』の称号を事業者に与え、(平成29年9月から実施予定)あんしんして中古住宅が流通できるような仕組みが制度化されます。http://www.mlit.go.jp/common/001178273.pdf
そのような動きもある中で住宅購入を検討する場合に新築から中古住宅を検討する割合も徐々に増えつつあります。上記のグラフを見ると平成15年は、70%以上が新築を検討していますが、平成25年では、新築と中古およびこだわらないという回答が半数で拮抗しています。
しかし、まだまだ、中古住宅が買いやすくなるためには、中古住宅の価値が上がらないと住宅ローンが借りられないという問題があります。銀行がお金を貸出す時に物件の担保評価額を出します。多くは、木造建物の場合は築年年数が20年経過すると建物価値は、ほぼ無しとみられます。税法上、木造建物は22年の償却期間でゼロになるという考えが基になっております。本来は、まだまだ使用できるのですが、現在の建物評価はこれが現実なのです。
この評価の仕方を見直そうとしている金融機関も徐々に出始めてもいます。国の建物の評価価値も一定期間が経過したときにリフォームをすると建物価値が上がるような考えも持っていますので将来的には変わってくるものと考えられます。