中古住宅のあんしん仲介窓口

東京で不動産会社を経営する田邊和弘が、ホームインスペクションとライフプランシミュレーションの観点を中心に、安心して住宅を売買できる情報を発信しています。

新築住宅と中古住宅どちらがお得?

   

皆さんは、住宅購入を考えたとき、新築と中古のどちらを検討しますか?平成20年の調査では、約50%が新築派で中古派は僅か7%です。これでも平成15年と比べると新築派は約8%減ったようです。

そもそも、中古住宅が敬遠される理由はなんでしょう?国土交通省の調べでは、①間取りが自由に選べない②耐震性や断熱性が粗悪③リフォームメンテナンスに幾ら必要かわからないと言った回答が多いようです。

なるほど、中古住宅は間取り、設備、仕様の選択肢が少なく、コンディションが不明でかつ、メンテナンス費用が判らないという結果です。裏を返せば、間取りの自由度があって住宅のコンディションも分かり、かつ中長期的にメンテナンスにかかる費用も分かれば買い手も増えるということでしょうか。

日本の場合は、新築最高という感覚ですが、資産価値的には、建物の減損価値が早すぎて投資額(購入金額)を常に資産価値が下回る現象が起きます。バブル期は、土地の値段が上昇し続けるので、土地価格が建物の減損価値も吸収するため、土地付であれば必ず上がりました。

今では、土地はバブルのように上がることはないので、建物の減損価値がそのまま、資産価値の下落につながります。たとえば、今日、5000万円で購入した建売住宅を明日、売却しようとしたら、5000万円では売れないということが、起こり得ます。

つまり、新築住宅は建物の価値が100から始まるので、投資額と資産価値の乖離の現象が起きますが、中古住宅は、資産価値も減少している状態なので、投資額と資産価値がほぼイコールの状態といえます。

新築で5000万円の物件より、中古住宅を3000万円で購入して、リフォームをすると間取り、設備、仕様などの選択肢も広がり、資産価値的にも投資額に見合う物件を手に入れることができると考えます。

 - ホームインスペクション, ライフプランシミュレーション