中古住宅のあんしん仲介窓口

東京で不動産会社を経営する田邊和弘が、ホームインスペクションとライフプランシミュレーションの観点を中心に、安心して住宅を売買できる情報を発信しています。

中古住宅の鍵となるホームインスペクション

   

住宅購入を検討する場合、多くの方は、新築住宅の購入や新築住宅の建築を第一に考えるのではないでしょうか?あなたは、どうでしょうか?住宅取得者全体で中古住宅を購入する割合は、2%~3%のようです。

諸外国の場合、たとえば、アメリカでは、90%が中古住宅で10%が新築住宅の取得割合のようです。国土も人口規模も日本よりも大きいですが、日本の割合とは、まったく逆の状況です。

日本では、昨今、空き家問題、人口減少、少子高齢化などの問題がありますが中古住宅が、流通していく環境にないとこの様な問題も当然、解決がされません。中古住宅を購入しようと検討したら、まず心配なのは、建物の現在の状態ではないでしょうか?この心配な要因の一つを払拭するために、宅建業法が平成30年4月1日に改正されます。

この改正で、不動産仲介業者は、中古住宅の売買を仲介する場合、買主に対しインスペクションを実施済みか否かを説明することを義務付けることになります。しかし、インスペクションを実施済みか否かを説明するだけで中古住宅購入者は、安心して中古住宅を購入できるのでしょうか?

たとえば、不動産仲介業者が、あなたにこの住宅は『インスペクションは実施しておりません』という説明と『インスペクションは実施済みです』という説明のどちらかをしたとしたら、あなたはどちらを購入対象の検討とするでしょうか?多くは後者の説明だと思いますよね。

次回は、中古住宅を検討する場合のポイントと対策についてお話をしてみたいと思います。

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