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東京で不動産会社を経営する田邊和弘が、ホームインスペクションとライフプランシミュレーションの観点を中心に、安心して住宅を売買できる情報を発信しています。

住宅ローンの返済負担率は一定なの?

      2017/03/13

住宅購入の資金計画のご相談でお客様から私の年収だと幾らくらいまで借りられますか?と質問をされます。大体、一般的には税込年収の25%~30%程度というように言われております。

たとえば30歳で税込年収600万円の方の場合、銀行の融資審査の基準は住宅ローン金利が4%になっても返済ができるかを基準として審査することが多いようですが、この場合だと3300万円程度は借りられることになります。

3300万円を期間35年、金利1.5%(全期間固定)の場合、年間返済金額は約120万になりますので返済負担率は20%ていどです。一般的な返済負担率より低い割合になります。しかし収入の20%が返済に回るわけですから、そのほかの支出は80%以内に収めなければなりません。この80%の中こそ、それぞれのライフプランが違うわけですから、いくら借りられるかよりも、自分のライフプランの中では住宅購入費としていくらなら払っていけるのかを検討したほうが、将来的に安全になります。

人生の3大資金計画の中の一つ子供の教育費がありますが、幼稚園から大学までの19年間で公立と私立のどちらに通うのかによっても大分、資金的には変わってきます。たとえば上記の年収の方にお子さんが2人(5歳、2歳)いたと仮定して2人ともに小学校、中学校は公立、他は大学も含め私立に通うと年収が定年まで変わらないと仮定をすると10年目から20年年目まではお子さんの教育費がピークを迎えますので、他の支出を抑えないとこの期間の年間収支がマイナスになる可能性もあります。

つまり、年収に対する住宅ローン返済の割合ではなく、収入から毎月の支出を引いた金額から幾らの住宅ローンなら払えるのかを検討したほうが断然に将来リスク減ることがわかります。

その意味からもライフプランシュミレーションを実施した後に住宅購入を検討されることをお勧めしております。

それに合わせて中古住宅を購入される際にはホームインスペクションンも実施されることをご提案しております。

 

 - ホームインスペクション, ライフプランシミュレーション