ホームインスペクション
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家または専門機関が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行う専門業務です。住宅の購入前や、ご自宅の売り出し前にホームインスペクションを行うことで、建物のコンディションを把握し、安心して取引を行うことができます。
現在の中古住宅の多くの取引は個人間売買(個人対個人。仲介会社が介入しますが基本取引は個人間です。)が主流になります。そのため、言い方は悪いですが住宅にいかなる欠陥が売買取引後に発見されたとして、一切、売主は責任を負いませんという、(瑕疵担保免責)買主側に重い十字架を背負わせる契約が多いのが実情です。売主が不動産業社であれば、最低でも2年間の瑕疵担保責任期間がありますが、個人間取引では瑕疵担保免責にできます。
人生の中で大きな買い物をするのに建物のコンディションを知らないまま購入をするのは消費者にとってはとても不安で安心して購入ができません。購入前に建物のコンディションがどの状態なのか分かれば、購入後に何処を直せばよいか、また将来的にどのような修繕が必要になってくるのかが見えてきます。その結果、購入予算や今後の修繕費用などの予測も立てやすく何より、安心して住宅の購入ができます。診断の方法は、目視で、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断するのが基本です。
当社では買主のお客様にはインスペクションがされている物件もしくは売買前にインスペクションが実施可能な物件をご紹介、ご案内をさせて頂いております。また、売主のお客様にはインスペクションと瑕疵保険を付加したうえで、他とは差別化をした物件に仕上げて売却のお手伝いをさせて頂いております。
インスペクション物件の取り引きの流れ
購入の場合
お客様からの購入のご相談を受け付けます。
ご相談は お問い合わせフォーム からお送りいただけます。
住宅購入ライフプランシミュレーション を実施し、その内容報告と住宅購入プランの検討をします。
中古住宅の選定とインスペクションの実施が可能かどうかを精査し、可能であればインスペクションを実行します。
インスペクションの結果報告を確認します。
補修指摘がある場合は、「5.補修範囲及び程度の確認」を行います。
補修指摘がない場合は、5を飛ばし、「6.購入申込売買契約締結」へと進みます。
補修範囲とその程度を確認し、補修にかかる費用及び補修プランを検討します。
物件購入の申し込みを経て、売買契約を締結します。
物件の引き渡しとなります。
売却(既存住宅用瑕疵保険付保)の場合
お客様からの売却のご相談を受け付けます。
ご相談は お問い合わせフォーム からお送りいただけます。
まずは専属・専任媒介契約を締結していただき、あわせてインスペクション実施の意向を確認させていただきます。
手続きに従ってインスペクションを実施します。
インスペクションの結果報告を確認します。
補修指摘がある場合は、「5.補修提案及び実施」を行います。
補修指摘がない場合は、5を飛ばし、「6.売却活動の開始」へと進みます。
補修指摘に基づいて補修の提案をさせていただき、ご納得いただいた上で補修を実施していただきます。
この補修により「適合」となった場合は次の工程に進みますが、不適合となった場合はあらためてアドバイスをさせていただきます。
インスペクション適合を武器に、売却活動を開始します。
物件購入の申し込みを経て、売買契約を締結します。
保険証券を申請し、発行してもらいます。
物件の引き渡しとなります。
瑕疵保険の主な書類
インスペクションに必要な図書
- 案内図(付近見取図)
- 平面図
- 立面図
既存住宅かし保険 付保に必要な書類
- 新耐震基準等を満たすことを証する書類(確認済証 写)
- 事前チェックシート
- 契約内容確認シート(買主用)
- 売買契約書(写)
お申し込み時
買主様 → 不動産会社様 → 当社へ
検査実施後納品
不動産会社様より買主様へ
既存住宅瑕疵保険(個人間)概要
保険の対象と保険責任期間
保険の対象 | 保険責任期間 |
---|---|
対象住宅の構造耐力上主要な部分等の隠れた瑕疵に起因して、 【1】構造耐力上主要な部分が基本的な耐力性能を満たさない場合 【2】雨水の侵入を防止する部分が基本的な防水性能を満たさない場合 【3】給排水管路が通常有すべき性能または機能を満たさない場合 【4】給排水設備、電気設備またはガス設備の機能が失われた場合 |
5年間 |
対象リフォーム工事に由来する工事の目的物の瑕疵に起因して、 【5】リフォーム工事を実施した部分に著しい不具合が生じるなど、工事の目的物が社会通念上必要とされる性能を満たさない場合(対象契約:引渡前リフォーム型既存住宅かし保険(個人間売買)) |
1年間 |
保険金額等
戸建住宅 | 共同住宅 | ||
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保険金額 | 保険責任期間5年 | 1,000万円 | 1,000万円 (1住戸) |
保険責任期間1年 | 1,000万円または500万円 | 1,000万円または500万円 (1住戸) |
|
免責金額 | 1事故につき5万円 | ||
縮小てん補割合 | 適用なし |
保険の対象となる基礎構造部分
公開日:
最終更新日:2017/01/23